7月23日から27日の期間中、私はアメリカのヒューストンで開催された米国医学物理学会(AAPM)に参加してきました。初めての海外ということもあり、日本語の無い環境や異文化に触れる新しい経験を得ることができました。
さて、実際に医学物理のトップカンファレンスに現地参加した感想ですが、まず学会会場の規模感に圧倒されました。
国内学会と比べ、学会会場が非常に広く、またどのセッションを見に行くか迷うほど多くのセッションが並行して行われていました。
特にポスター発表の時間中は口頭発表が少なく、多くの参加者がポスター発表や企業ブースに足を運んでいました。
私たちも企業ブースを訪れ、ある企業のAIによる自動セグメンテーションのソフトウェアに興味を持ちました。
そのソフトウェアは、自施設のデータによるモデルの学習が可能であり、GUIを使用してモデル構造やエポック数、学習率などの細かいパラメータを簡単に調整できるツールを提供していました。
さらに、AI医療機器の予測精度変化を捉えるための機能も搭載されており、日本との技術力の差を実感しました。
また、私は年内にアメリカのMoffitt Cancer CenterのNaqa教授の研究室に研究留学を行う予定であり、今回初めて対面でお話しすることができました。
Naqa教授は非常に温厚な方で、留学についても温かく受け入れてくださるとのことで、非常に安心しました。
最後に、大変貴重な海外学会参加の機会を提供していただいた河原先生並びに放射線腫瘍学教室にはここに感謝の意を表します。
まだ海外の学会に参加したことのない方には、研究活動に励み、海外学会への参加をお勧めします。新たな刺激と学びが待っています。(博士課程2年 R.N.)