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診療実績

当院で2021年1月〜12月に新しく放射線治療（外部照射）を開始した患者さんの数は457例でした。2度目、3度目の方を含めると583例になります。
原発巣の領域別に内訳を示します。

脳・脊髄腫瘍 31例
頭頸部腫瘍 175例
食道がん 61例
肺がん・縦隔腫瘍 74例
乳がん 15例
肝がん・胆のうがん・膵がん 63例
胃がん・大腸がん 18例
婦人科がん 46例
泌尿器科がん 18例
リンパ腫・白血病など 32例

その他、特殊治療の症例数は以下の様になります。
（この中には再治療の方も含んでいます）

強度変調放射線治療（下表参照）

：208例
肺・肝の腫瘍に対する定位放射線治療 ：39例
Ir-192高線量率線源を用いた婦人科がんの治療 ：35例
I-125シード線源を用いた前立腺がんの組織内照射 ：0例
Ir-192高線量率線源もしくはAu-198シード線源を用いた口腔癌の治療 ：14例
甲状腺がんに対するI-131内服療法 ：87例

当院での強度変調放射線治療

広島大学病院放射線治療科では、2008年7月より、前立腺癌を対象にIMRTを開始し、その後、頭頸部癌 、脳腫瘍へと適応拡大しました。下表は2021年度の疾患別IMRT/VMATの治療人数です。今後は、さらに対象疾患を広げ、積極的に本治療を施行していく予定です。

 　
治療人数
部位
2020
2021
2022
2023
 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031
前立腺癌(IMRT)
3
2
前立腺癌(定位)
0
0
頭頚部癌(IMRT)
77
106
脳腫瘍(IMRT)
32
18
傍脊椎腫瘍(IMRT)
2
3
傍脊椎腫瘍(定位)
1
2
頸部食道癌(IMRT)
11
1
胸部食道癌(IMRT)
2
10
膵臓癌(IMRT)
0
0
肛門癌(IMRT)
0
1
直腸癌(IMRT)
2
1
肝臓癌(IMRT)
0
1
肝臓癌(定位)
18
23
肺癌(IMRT)
14
18
肺癌(定位)
15
12
婦人科癌(IMRT)
6
8
小児癌(IMRT)
0
0
中皮腫(IMRT)
0
0
乳癌(IMRT)
2
1
その他(IMRT)
30
1
計
215
208

(定位)はIMRTの手技で行った件数をカウント。IMRTで行われなかった定位照射の件数は含めない。

2008-2019年度疾患別IMRT/VMAT治療人数

 　
治療人数
部位
2008
2009
2010
2011
 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
頭頸部
-
3
10
17
 24 33 44 69 80 84 84 96
腹部
-
-
-
1
 - - - - 3 9 28 29
脳・脊髄
-
1
4
1
 6 4 8 7 13 26 22 31
食道
-
-
1
2
1
 5 6 7 7 10 24 21
肺・縦隔
-
-
1
6
10
 12 2 9 5 10 15 36
婦人科
-
-
-
-
 - - 1 - 8 14 20 14
骨盤
-
-
-
-
 1 - 2 2 3 6 6 7
骨・その他
-
-
1
1
 1 2 1 1 - - 3 4
前立腺
6
22
35
44
 44 36 44 36 7 2 5 3
乳房
-
-
-
-
 - - 1 2 1 - 1 -
計
6
26
52
72
 87 92 109 133 127 161 208 241
総数
 6 32 84 156 243 335 444 577 704 865 1073 1314

※前立腺がんに対するIMRTはHIPRACに移行する