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女子学生・若手女性医師へ

放射線治療科は女性医師を歓迎します!

放射線治療科の魅力は?と問われたら、私は「知れば知るほど放射線治療のことをもっと知りたくなるところ!」と答えたいと思います。放射線治療科は、がんを治すという確固たる信念のもとに集まった医師、医学物理士、放射線治療技師、看護師が協同して診療している、極めて専門性の高い診療科です。内科疾患の勉強の多い医師国家試験ではあまり取り上げられない分野ではありますが、全身のがんを診る必要のある放射線治療科ほど、奥深く様々な勉強が出来る診療科はありません。また、がん罹患率の上昇と高齢化が相まって、放射線治療は今後もますます需要が高まることが予想されます。さらに女性の乳がんや子宮頸がんの罹患率も高く、放射線治療科での女性医師の活躍はもはや必須な時代となりました。

放射線治療科の仕事内容は主に、放射線治療計画作成と放射線治療を施行した患者さんの外来診察です。また、広島大学病院は10床程度の入院病棟を持っているため、甲状腺がんヨード治療や食道がんの根治照射などの入院患者も担当しています。ただし、緊急性に富む症例が突然舞い込むことはあまりなく、比較的落ち着いた仕事環境です。

女子学生の皆さんからは「放射線治療科は仕事と家庭を両立出来ますか?」といった質問を受けることがあります。私は子供が2人いて仕事を継続していますので仕事と家庭を両立出来ていることになりますが、「仕事と家庭を両立させるのはすごく大変だろう」と女子学生さん達が心配するほどにあまり大げさなこととは思っていません。自分がどんな医師になりたいのか、どんな社会貢献をしたいのか、そういう視点で取捨選択をしながら好奇心を持って仕事が出来る環境を自分で整えていくことが一番重要です。時には「少し無理かな?」と思うようなことにもチャレンジして背伸びし努力すると、案外上手く事が運ぶこともあります。社会人を始める前から仕事が出来なくなったらどうしようとか人生つまらなくなったらどうしようとか、あまり将来を悲観し考えることは避け、「なんとかなる!」という気持ちを大切に、貪欲に仕事をしていただきたいと思います。

放射線治療は知的好奇心を常にくすぐり続ける、全く飽きが来ない診療科です。これからますます放射線治療の意義も高まる中で、一緒に楽しく仕事をしてくれる若い先生の入局を切に希望しています。

2019年ASTROでの発表風景